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整理整頓の妙

7月に記事をアップしてから3ヶ月たち、
日々のあれこれも色々と溜まってきました。

基礎的なことにフォーカスして暮すことを
テーマに過ごしてきた今年も、
気づけばすっかり秋です。

通勤に通る並木道の木々も
葉っぱを赤くし始めていますし、
空の雲も、やわらく繊細な線を
描き始めています。

前回の記事のあと、
酷暑と呼ばれる40度の日々が続きました。
その暑い最中、僕らは極めておとなしく
生活していた様に記憶していますが、
一つだけしっかりと取り組んだことがあります。

それは整理整頓です。

今の家には4年間ほど住んでいますが、
住み始めて一年ほど経った頃から
本や書類などいろいろなものが、
だんだんと空間を乱雑に占拠しはじめました。

僕らもそれをいけないとずっと思いながら、
最近ではどこかですっかりそれに慣れてしまっていました。
もしくは、しっかり向き合うのが怖くて
意図的に見過ごそうとしてきたのかもしれません。

そのおかげで毎日何かを探しては見つからず、
何かを買ってきても収納場所を見つけられない日々。

と危機的な状態の僕らででしたが、
今年の春過ぎのとある日に、とあるきっかけで
部屋の中に少しまとまったスペースを確保しなくては
ならなくなったのでした。

いまのままでは、どうやったって無理です。
いよいよ片付けなければ。

こうして散らかった部屋での暮らしに終止符を打ついいきっかけが
できまして、僕らの片付け生活が始まりました。

どうせならこの機会に
散らかった状態をただ整然とさせるだけでなく、
しっかりと本質的な片付け術を身につけて
整理整頓には一生困らない能力を手にしたい。

そういう思いから、いろいろな本を読み、
収納テクニックや収納道具を調べ
学んだことに忠実に部屋を片付けていったんですが、
予想以上に実りある片付けができました。

作業自体はとても大変でしたが、
それを成し遂げた後の効果は絶大。
日々の暮らしがとても過ごしやすくなるだけでなく、
違う場所、違う事柄にも整理するべきところが
はっきりと感じられる様になり、
次から次へとやるべきことが見えてきました。

お店の仕事場の改革も方法がみつかり
暮らしをもっと楽しいものにするために
するべきことも見えてきました。

物事がはっきり見えてくるだけで、
こんなにも悩みや不安が解消されて
いくとは驚きでした。
新しいものを得るのではなく、
片付けることだけでこんなにも
暮らしが楽しくなるとは。


先日ノーベル賞を取られた本庶佑さんが
藤田保健衛生大学の学生さんたちに
こんなことを話されていました。

「これまで私たちは、病気を治したいという
 願望に応えようとする『欲求充足型』の治療に努力してきたが、
 これからは不安を和らげる『不安除去型』の医療も人を幸福にする
 という意味で同じくらい重要だ」

僕らの暮らしの中にも願望はたくさんあります。
魅力的なものをもっと見たい、触れたい、手に入れたい。
物欲はなくなってきても、若さや美しさ
知性や財力などいろいろなものが欲しくなります。

けれど、なにかを獲得することには限度があります。
だからこそ、その方向性とは違った幸福感、
「不安」としっかり向き合い
それを取り除くことで得られる
幸せがより一層これからの僕らの暮らしの鍵になるのだと思います。

今回の整理整頓でその一片を実感し、
いまもどんどんとその幸福感を学んでいます。

やっぱり、基礎的なことを見直すことは
とても大切なことでした。
自分自身が心身の調子を崩していたのも
そういう基礎をほったらかしにしておいたことが
原因の一つだとおもいます。

小さな怠惰が自分の心の奥に澱の様にたまっていき
いつも何かに気を取られている様な
散漫で憂鬱な状態を作っていたのでしょう。

今回の片付けは洋服棚の整理から
始めましたが、その棚が片付いただけでも
大きく思考が変わるのを感じました。

整理整頓で劇的に人生が変わるというのは
あながち言い過ぎではないと思います。
それは不安を取り除き、すでにあるはずの幸福を
浮かび上がらせる行為なのだと思います。
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